【関連性のある職業】
園芸業、飲食業、葬儀業など
【植物に関連する皮膚炎の機序による分類】
(1) 刺激性接触皮膚炎
食物の表面にある毛や棘のほか、シュウ酸カルシウムという針のような結晶が出来やすい植物で引き起こされることもあります。
(2) 化学刺激性
葉や茎から漏出する液によって皮膚炎を起こすことがあります。
(3) アレルギー性
植物による皮膚炎でもっとも多い皮膚炎のタイプです。数週間〜数年間無症状に経過していたものの、ある時点を境にして症状を引き起こすようになります。
【アレルゲン別】
1) ウルシオール urushiol
ウルシ科(ウルシ、ツタウルシ、ヤマウルシ、ヤマハゼ、リュウキュウウルシ)
ウコギ科(カクレミノ、ヤツデ)
カシューナッツ油、マンゴーの果皮、ピスタチオの殻、輸入木材のレンガス
イチョウ・ギンナンの果皮
2) キノン類 quinone
サクラソウ科(プリムラ・オブコニカ、オトメザクラ、カンザクラなど)の葉や九期の繊毛
に含まれる プリミンprimin
3) セスキテルペンラクトン類 sesquiterpnelactone類
キク科(観賞用・食用キク、ジョチュウギク、ダリア、マーガレット、ヒマワリ、
タンポポ、キンセンカ、ヨモギ、ブタクサ、キクチシャなど)
ヤスデゴケ属の苔類、クスノキ科のゲッケイジュ alantolactone (helenin)
4) tulipalin
ユリ科のチューリップの球根、とくに傷んだ部分にtulipalin A,B
5) falcarinol類
ウコギ科(カクレミノ、キヅタ、セイヨウキヅタ、ヤツデ)
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